海外のソーラーパネルメーカー

海外のソーラーパネルメーカー

 

近年、価格の安さを武器に世界の太陽光発電市場に大きな影響を与えているのは、残念ながら日本のメーカーではありません。

 

特に中国のメーカーは自国内にコストの安い製造拠点と大きなマーケットを持っていて、それを土台に世界に大きくシェアを広げており、日本の市場にも影響を拡げてきています。

 

日本国内メーカーを凌ぐ、海外のソーラーパネルメーカーを調べてみました。


サンパワー [アメリカ]

サンパワー

URL:http://www.sunpowercorp.jp/

 

産業用ではMaxeonSolarというブランド名で展開、住宅用では東芝およびシャープからOEM製品として販売されています。
東芝やシャープにOEM供給していることで、もはや海外メーカーの印象が薄いほどですね。
何と言っても最大の特徴は、世界最高の変換効率を持つ単結晶シリコン製品を供給している点です。

 

設置面積が小さい住宅用では、価格が高くなっても発電量を増やしたい希望があり、東芝やシャープを通じて販売実績を伸ばしているメーカーで、最高の変換効率ゆえに、なかなか価格が下がらない点だけがネックになっています。

 

フィリピンの工場で作ったものを日本市場に供給しています。

 

25年保証も付いているので、予算に余裕があるなら製品・保証とも高品質なサンパワー製品は、必ず視野に入ってくるはずです。

 

 

ファーストソーラー[アメリカ]

ファーストソーラー

URL:http://www.firstsolar.com/

 

化合物系のCdTe太陽電池を使用したパネルを供給しています。
CdTeのパネルは他にないので、化合物系ではソーラーフロンティアと並んで、必ず候補に入ってくるメーカーです。

 

薄膜化合物のCdTeにおいては、変換効率が14%程度でありながら、化合物系に共通の高温に強い特性を持っています。
そのため、出カロスが少なくなって、実発電量を稼ぎやすくなっています。

 

シリコンを使わず生産が低コストなため、価格も安いパネルなので、野立てのような大量導入に向いており、25年保証(1年97%、以降毎年0、7%マイナスまで保証)があることも後押ししています。

 

 

カナディアンソーラー [カナダ]

カナディアンソーラー

URL:https://canadiansolar.co.jp/

 

世界シェア第3位(メーカーサイトより)で、2009年に日本法人のカナディアンソーラージャパンが設立されてから、本格的な日本市場参入を果たしています。
カナダで創立されていますが、生産拠点が中国が中心で中国メーカーのイメージも強いようです。

 

そのためか品質を疑って敬遠する層も一定数存在するとはいえ、単結晶の高い変換効率が、比較的安い価格で手に入ることで人気もありますし、何より世界シェアの高さは、多くの人に受け入れられていることを意味しています。
パネルに25年保証(システム全体では10年保証)がおり、スタンダードな製品でも積雪荷重が高水準であるため、豪雪地帯でも採用されやすいパネルになっています。

 

 

ハンファQセルズ [韓国]

ハンファQセルズ

URL:http://www.hanwha-japan.com/

 

太陽電池の生産では、世界的なシェアを誇っていたドイツのQセルズが、韓国のハンファグループに買収されることで誕生しています。
Qセルズが持つ高い技術力に、ハンファグループの資本力が加わることで、近年日本市場に食い込んできたメーカーと言えます。

 

住宅用の単結晶シリコン製品と、産業用の多結晶シリコン製品を提供していますが、産業用は変換効率が15.9%と高く、多結晶シリコン製品にしてはよい部類です。

 

セルエ場をマレーシアに持ち、ドイツでモジュール組立を行っています。生産工程をフルオートメーション化して品質の安定したパネルを生産することから、品質第一の消費者から高い評価を受けています。

 

価格次第では、野立て設置での活用が進みそうです。
もはやスタンダードになりつつある、25年保証(住宅用は12年まで81%未満、25年まで72%未満、産業用は5年ごとの細かい設定)も取り入れているので、保証面での不安もないでしょう。

 

 

インリーソーラー[中国]

インリーソーラー

URL:http://www.yinglisolar.com/jp/

 

世界第1位の実績で、2012年に日本法人を設立して参入してきた中国メーカーです。

 

PANDAモジュールと呼ばれる単結晶シリコン製品は、変換効率が17.1%と、数字だけなら他のメーカーに劣りますが、価格の安さが魅力です。
多結晶シリコンのYGEシリーズにおいても、変換効率が16.2%まで引き上げられた製品かおり、メーカーでは産業用の位置付けでも、住宅用で問題なく使えるでしょう。
トリナソーラーとの競合は激しく、両社とも今後さらに価格を引き下げられれば、消費者にとって言うことなしです。

 

他社と同様の25年保証〔単結晶:1年98%、10年92%、25年82%、多結晶:10年91、2%、25年80.7%〕、製品保証に保証会社が入っていることで、海外メーカーにありかちな、撤退や破産の不安を解消する仕組みが用意されています。

 

 

トリナソーラー[中国]

トリナソーラー

https://www.trinasolar.com/jp

 

日本法人を持つ急成長の中国メーカーで、インリーソーラーとしのぎを削り、今後世界一になりそうな勢いを持っています。
他の中国メーカーと同様に、最大の特徴が安さであるのは変わらず、価格重視なら聞違いなく選択肢に入ってくるでしょう。
価格の安さから、野立てでの大量設置も考えられますが、単結晶シリコン・多結晶シリコン共にコストパフォーマンスが高く、住宅用としても十分に成り立ちます。
出力保証は段階的で、最終的には25年1日で80%台(単結晶80.18%、多結晶80.7%)ですから、他社と比べて遜色はありません。

 

 

サンテックパワー[中国]

サンテックパワー

URL:https://www.suntech-power.co.jp/

 

生産量・出荷量ともに世界第1位を誇っていた時期があり、言わずと知れた中国の最大手メーカーでしたが、債務不履行で経営破綻を起こした後は、破綻前のように業績を仲ばせていないようです。

 

日本のMSKを傘下に収めた頃から急成長を見せた会社だけに、事情を知っていれば、日本の技術力を取り込んだ中国メーカーという印象が強いかもしれません。

 

現在の主力製品においては、単結晶シリコンで変換効率が17%台と、中国メーカー他社と同程度の水準になっています。

 

評価できる点としては、国内メーカーで最近取り入れられている、有償で機器保証を5年延長の保証システムがあることで、パネル保証は25年(12年で81%未満、25年で72%未満)です。

 

 

ジンコソーラー[中国]

ジンコソーラー

URL:https://www.jinkosolar.com/?lan=jp

 

日本での知名度は低いですが、メガソーラーでも採用され、世界的には上位にランクしている中国メーカーです。
単結晶シリコンでも多結晶シリコンでも、15%~16%の変換効率で、多結晶シリコン製品に16.5%の製品があり、この点は評価できます。
したがって、多結晶シリコンの実売価格が単結晶シリコンよりも安い前提なら、ジンコソーラーについては多結晶シリコン製品を選ぶ方がよさそうです。
パネル保証が25年(80.7%)なのは、他の中国メーカー水準と変わりません。

 

他にジンコソーラーの特徴として、MPPTという、通常パワーコンディショナーで受け持つ制御機構を、パネル側に搭載した製品が挙げられます。
MPPTは、影によって出力低下するような環境で効果を発揮するため、使い方によっては、他社製品よりも優位な可能性を秘めています。

 

 

アップソーラー[中国]

アップソーラー

URL:https://www.upsolar.co.jp/

 

アップソーラーは、2010年から日本に参入している中国メーカーです。
単結晶シリコン製品は16%台、多結晶シリコン製品は15%台と、単結晶シリコンではやや変換効率が劣っている程度で、この辺は実売価格次第でしょう。
注目したいのは、10年間の発電量保証が自動付帯されることで、天候不順が多く、年間発電量が予測発電量の80%に満たないときは、差額が補償されます。
通常、このような原因で補償を受けるには保険加入とするのが一般的で、メーカー側か用意しているのは珍しいケースです。

 

その他、太陽電池モジュールだけではなく、パワコン、架台、ケーブル、施工、モニター、蓄電池、保険など太陽光発電に関わる全てのサービスを行っています。

 

 

 

価格攻勢に押され、日本メーカーは後れをとるばかりでちょっと寂しい状態ですが、海外メーカーのおかげで再生可能エネルギーが世界に広く展開しているのは良い事と言えるでしょう。
個人的には、更なる高性能な太陽光発電システムが、今後 日本の技術力で展開されていくことを応援したいですね。。