地球温暖化の人為説と自然説

平均気温上昇のイメージ

地球の気候は、通常自然の影響で変動します。
地球の歴史的な気候変動を長期で考えると、氷河期や、温暖な無氷河期があります。

 

時代によって、大気成分の変化や、海の状況も気温に影響しますし、太陽の活動も変化ももちろん影響するでしょう。

 

例えば、恐竜が繁栄していたジュラ紀や白亜紀は、火山活動が活発な時代で大気中の二酸化炭素の濃度も高く、地球は温暖だったと評価されています。

 

だから、現在の気温の上昇も自然の影響だ、人間は悪くない、と主張する人たちが一定数居るのも分かります。

 

産業革命後から今世紀に掛けて、気温が上昇してきているのは、自然の流れなのでしょうか?

 

それとも人間の活動が原因なのでしょうか?

 


気候の温暖化を研究する専門機関IPPC

IPPCという組織をご存じですか?

 

IPPCは1998年、国際環境計画(UNEP)と世界気象機関(WMO)によって発足された機関で、当時懸念されていた気候の温暖化を科学的に解明し、地球環境や社会・経済への影響を予測するために作られた専門機関です。

 

地球温暖化グラフ

 

当然、世界各国から推薦された数百人の科学者たちが参加しており、世界中の研究論文を読み解き、温暖化の予測や影響、対策などを評価しています。

 

さらに、科学的な検証作業を含めると、数千人が参加しています。

 

発足当初は、平均気温の上昇は自然変動によるものなのか、人為的な産業活動による温暖化ガスによるものなのか見分けるのが難しい時代でした。

 

それが、時代を経て研究が進むにつれ、地球温暖化の原因が、人間の活動の可能性が極めて高いと評価がされるようになってきたのです。

 

 

二酸化炭素濃度の推移

 

 

IPPCの報告による地球温暖化への人為的影響の歴史的推移

 

1990年 第1次報告
温暖化ガスの増加で気温上昇を引き起こす恐れがある。
多くの不確実性がある。

 

1995年 第2次報告 
気温上昇や海面上昇などにはっきりとした影響がある

 

2001年 第3次報告
温暖化の大部分は温暖化ガス増加が影響している可能性が高い
→人為的影響が66%以上の確信度

 

2007年 第4次報告
温暖化は温暖化ガス増加の可能性が非常に高い
→人為的影響が90%以上の確信度

 

2013、14年 第5次報告
温暖化は人間の影響の可能性が極めて高い
→人為的影響が95%以上の確信度

 

 

長年の研究で、地球温暖化の原因は自然の影響よりも、人間の活動による影響が大きいことは、もう確実とされています。

 

今後はIPPCは、どのように対策をしていくべきなのかを具体的に世界中の人へ指南し、実行を推進する時代になってきたと言えるでしょう。

 

ちなみに2018年の10月には韓国でIPPCによる新しい特別報告書がまとめられるそうです。

地球温暖化、今後の予想と対策

2015年に行われた第21回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)で採択されたパリ協定では、今世紀末までに平均気温の上昇を産業革命前より2℃以内に抑えることを目標としています。

 

しかし、IPPCの特別報告書では、2017年の時点で既に1℃上昇しており、2040年の時点で1.5℃に達するとされています。

 

 

気温の上昇を1.5℃未満にするには、今世紀半ばまでに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする必要があるそうです。

 

 

国立環境研究所地球環境研究センター副センター長の江守氏曰く、
「達成は簡単なことではない」
とのこと。。

 

以下、現状訴えられている二酸化炭素削減の主な対策を挙げておきます。

 

  • 再生可能エネルギーの普及
  • 二酸化炭素の地下貯留の普及
  • 経済活動の抜本的改革

 

 

 

家庭ではもちろん、多くの企業にも参加してもらいたいですね。
既に世界的には進められてきていますが、残念ながら、日本ではまだまだ遅れている状況のようです。。